ねむい

睡魔と戦うのに忙しいので労働は別な人に任せたい

誕生!キュアムーンライトです!

はじめに

はじめまして、こんにちは、ごきげんよう。
黄色と申します。
この度は僭越ながら『プリキュア Advent Calendar 2016』に参加させていただきます。
せいいっぱい頑張りますので、よろしくお願いします。


この記事は、『プリキュア Advent Calendar 2016』19日目として書かれました。
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『小説版 ハートキャッチプリキュア!

この記事では『小説版 ハートキャッチプリキュア!』について取り上げます。

2015年より刊行が開始された小説版プリキュアシリーズ。
この本は第1弾として刊行されました。
著者は本編でシリーズ構成を務められた山田隆司さん。
表紙イラストはキャラクターデザインを手掛けられた馬越嘉彦さんです。


この本の構成は4章に分かれており、「キュアムーンライトの誕生」「キュアブロッサムキュアマリンの誕生」「キュアムーライトの復活」「デューンとの決戦」がそれぞれ描かれています。
表紙をムーンライトが飾っているように、最初のキュアムーンライトの誕生をはじめ、全体を通して月影ゆり/キュアムーンライトにスポットを当てた1冊となっています。
月影ゆりはどうしてプリキュアになったのか、ダークプリキュアとの因縁とは...etc。
TVシリーズ本編を追いつつも、それとは少し違った視点から描かれる『ハートキャッチプリキュア!』の世界を楽しむことができます。

『誕生!キュアムーンライト!』

この本でやはり注目なのは、TV本編ではあまり語られることのなかったキュアムーンライトの誕生秘話です。
ゆりさんがどうしてプリキュアになったのか。プリキュアになるまでの経緯や意思が描かれます。

ゆりさんがプリキュアを知ったきっかけ、コロンとの出会い、初戦闘。
どれもが、TV版の時点で歴戦の猛者になっていたゆりさんからは伺えない新鮮なシーンばかりです。

見所としては、パートナー妖精であるコロンとゆりの関係が描かれる所です。
信頼関係があったのはTV本編でわかりますが、具体的にどのようなやり取りをしていたのか、ゆりさんはコロンの事をどう想い、コロンもゆりさんをどう想っていたのか。
コロンがキュアムーンライトにとって、精神的なだけでなく戦いにおいても重要なパートナーである描写があったのも良かったですね。
プリキュアシリーズは妖精との関係も重要な要素の1つですが、ここまで直接的に戦力として考えられる妖精はあまり多くない気がします。

キュアムーンライト誕生の経緯が語られるように、影であるダークプリキュアの誕生の秘密も描かれます。
ダークプリキュア視点で描かれるシーンも多く、読めばダークプリキュアをより1人の生身の人間として感じられると思います。


おわりに

『小説版ハートキャッチプリキュア!』は、今まで視聴者が見たかった場面が描かれていて、ファンならぜひとも手にとって読んでみて欲しい1冊です。
キュアムーンライト個人の描写だけではなく、月影家、コロン、ダークプリキュアなど、月影ゆりに関わる人達の描写が本当に豊富であり、本当の意味で"キュアムーンライト"が主人公の物語と言えます。
そして同級生や家族の話が多かった『ハートキャッチプリキュア!』らしさでもあります。

過去作の新作ストーリーが作られるのはプリキュアが長く続いてきたから、そして長く続いているのは各シリーズがとても魅力的だからだと思います。
これからも新作が作られ、過去作の新作も作られ、どのシリーズのプリキュアファンも幸せになるような展開が続いて欲しいですね。


私ゃ失敗こいちまってさ

はじめに

はじめまして、こんにちは。黄色と申します。
この記事は「SHIROBAKO Advent Calendar 2016」の14日目の記事となります。
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みなさんの素晴らしいSHIROBAKO愛に刺激を受け、私なりに再び『SHIROBAKO』を考察してみました。
拙い文章となるかも知れませんが、ご一読いただければ。

ベテランもトラブる

私は今年から社会人となった社会人1年目です。
SHIROBAKO』放送当時は学生だったのでぼんやりと「宮森すげー、りーちゃんすげー、矢野さんに私生活まるまる管理されたい」とか言っていたのですが、この記事を書くに当たり見直したところ、別のところに着眼するようになりました。

それは、"ベテランでも失敗する"という事です。
どれだけ経験を積もうと人は失敗するもの。
とても当たり前の事なのですが、作中で頼もしく描かれるような人でさえ失敗する事がとても意外に感じました。

同時に、物語を動かしているのは宮森達新人ではなくベテランの人達だよな、という所にも気が付きました。
新人の成長物語なのに製作全体での大きなトラブルはベテランが起こすというのが、新人の影響力の範囲を表現しているのかなと思ったり(宮森はいろんな場所にポジティブな影響を与えていますが)

トラブったベテラン

※太郎はまだ新人なので挙げてません。

1. 木下監督

えくそだすっ!』最終話のコンテが書けず、投獄されたり脱獄したりなめ茸さんに助けてもらったり…と作中の駄目人間ランキング1位になりそうな、できるけど駄目な大人。

前作のトラウマから作業に大きなブレーキを掛けてしまうなど、でかいやらかしをしていまいます。
それでも、なめ茸さんのアドバイスや本田さんの熱心なサポートによりなんとか完成させることができました。

第三飛行少女隊』では特に周りに迷惑を掛ける事もなく頼もしい監督となっており、成長を感じました。
えくそだすっ!』の時は気弱なシーンが多く映っていましたが、全部署に「君たちが主役」と声を掛けたり、夜鷹書房に乗り込むシーンでは
頼もしく見えるようになっていました。

2. 遠藤さん

えくそだすっ!』にて、爆発シーンを作画でやるかCGでやるかでCG担当の下柳さんと一悶着起こりました。(原因は主に太郎ですが)
しかし、先輩アニメーターの北野三郎さんに諭され、CGに対し歩み寄るようになります。
最終的に、CGで描かれたバイクの動きにキャラと爆発の絵をマッチさせた爆発シーンを描き、新しい表現の方法を手に入れました。
瀬川さんが苦手な部分は克服されませんでした。


3. 平岡

第三飛行少女隊』にて仕事の態度について円さんと喧嘩になります。
平岡は昔はアニメーション製作に情熱を持って取り組んでいたのが、周囲からバッシングや冷遇、熱意の空回りにより次第に疲弊し、失望してしまいます。
しかし、"好き"を動力にまっすぐと進む宮森や、ポジティブシンキングしかできない太郎と交流を持つ中で、以前の熱意を少し取り戻し太郎とムサニのゴールデンコンビとなりました。

宮森という触媒

上記のベテラン同士のトラブルが解決するきっかけを作ったのは、宮森という触媒だったと思います。
人と人を繋げる存在、宮森の持つカリスマ性が為せる業ですね。
この役割は、制作進行だけじゃなくナベPのようなポジションでも役立つと思うので、宮森は将来そういう道に行くのかも知れませんね。


おわりに

矢野エリカ「私、この業界入るまで、大人の人ってちゃんと仕事をするのが当たり前だと思ってました。」

ベテランだって失敗する、失敗して成長するんだなと思ったので、新人の私も失敗を恐れずにドーンとやっていこうと思います。

いや、駄目な大人になって矢野さんに罵られるのも悪くない!(飛来するタップ)

今年買ってよかったもの Advent Calendar 2016

はじめに

この記事は、「今年買ってよかったもの Advent Calendar 2016」の13日目の記事です。
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三脚

はじめて三脚を買いました。
目的としては自撮り棒みたいにカメラを高く持ち上げて撮影したかったので、軽いものを探していたらデザインで一目惚れしました。
使ってみると、全然荷物の邪魔にならなくていい感じです。
しかも、脚の展開範囲が2パターンあり、かなりのローアングルまで脚を広げることができます。
ヘッドの可動範囲も大変広く、無茶な角度にカメラを傾けてもバランスを崩さなくて重宝しています。
セッティングまでの時間も少なくて済むので、パッと構えて撮って閉まって次のポイントへ…と素早く移れて撮影枚数を増やせるのもいいですね。

ちなみに、この三脚を使って撮影した写真がコレ。

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本型収納


最高です。本棚に入るのが素晴らしいですね。
本棚はあるけど棚はない家に住んでおり小物の収納に困っていましたが、これ1つで解決しました。
上蓋が開くので頻繁に使うものは手軽に取り出せるので煩わしさもありません。

収納スペースの種類も多く、ペンのような細いものからCDのように薄くて大きいものも入ります。
机の上に普段置かれるような文房具ならほとんど格納できるんじゃないでしょうか?

欠点があるとすれば、倒したりひっくり返したり持ち運びができない点でしょうか。
家の中で本棚に閉まっている分にはほとんど気にならないでしょうが、携行するとなると使いにくいかと思います(本来の使い方ではありませんが)


おわりに


「今年買ってよかったもの Advent Calendar」の記事を読んでいるとAmazonの欲しいものリストがもりもり増えていっていいですね。
来年はより快適に過ごせそうです。

『夜行』読了

夜行

夜行


森見登美彦先生の『夜行』を読み終わりました。

本作は森見登美彦先生のミステリー作品です。
私は森見先生のミステリー作品というと『きつねのはなし』しか読んだことがありませんが、
なんとも言えない不気味で暗い水底のような不明瞭な感じがとても恐ろしく感じました。

本作も、つかみようのない…まさに"夜"のようなミステリーが魅力です。
構成は、オムニバス形式のような短編4編とそれをまとめる最終編によってなる全5編です。(全てが繋がっている事は最初から説明されています。)
各短編だけでも不気味で面白くあり、各編を読むだけでぶるぶると震えてしまいます。

『きつねのはなし』でもそうでしたが、読み終えたところで物語から抜け出したような感覚はなく、不思議は不思議のまま。
本作もそのような、終わりのない夜の旅を想起させるような作品です。
読む際、暗い時間に1人で静かに読まれることをオススメします。

『百合の世界入門』の「はじめに」を読んで

はじめに

この記事は「百合 Advent Calendar 2016」の10日目の記事です。
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今回の記事のテーマは、玄光社様から出版された『百合の世界入門』です。

百合の世界入門 (玄光社MOOK)

百合の世界入門 (玄光社MOOK)


タイトル通り、百合というジャンルに初めて触れる人をターゲットに様々なジャンル分けをして約140冊もの漫画作品を紹介している本です。
本編の素晴らしさは既に多く語り尽くされているでしょうし、何よりも様々な作品が紹介されている本だからこそ価値は読んだ人にしかわからないと考えます。
今回は、12ページ目の「はじめに」の項目について書きます。

"百合"とは何か

「はじめに」はたった1ページの短い文章です。
しかし、ここに記されている事はこの本の理念を象徴するものです。

"百合"の定義とは何か


"百合"という不確かで強く脆い概念は、百合を愛する人達の間でも考えが異なります。
これは百合か、百合ではないのか?何を以て百合とするか?

その問いに明確な答えがない事を、この本は初めに示します。
"百合"というジャンルは、受け取り手の感じるものが定義なのだと。
自身が"百合"だと感じたもの、それこそが"百合"なのだと。



入門書として、最初に定義を明確にしたら楽だったでしょう。
そしてその定義に沿った作品を紹介できれば簡単だったでしょう。
しかし、本書はそれをせず読者に答えを探らせるかのように様々なジャンルの百合漫画作品を掲載しています。


私はこの本を、「読者自身の百合世界」への入門書だと解釈しています。
この本に紹介されている作品に触れる事で、読者の内面の百合世界に触れ、広げる。
それを促すことがこの本の目的なのではないかと、私は考えています。

おわりに

百合ジャンルが活発になる中で、このような本が出る事はとても喜ばしいことだと思います。
この本が"百合"という概念に寛容であることで、新たに百合に触れる人も自由に百合を見つけ考え生み出していくことができるのではないでしょうか。
来年も百合ジャンルの発展が楽しみです。

2016.12.10 『ブレイブウィッチーズ』のロスマン×ヴァルトルートで脳が溶けた黄色より

聖地巡礼のこと

はじめに

どうも、はじめまして、こんにちは、こんばんは。
黄色と申します。

今回は「#おたく楽しい Advent Calendar 2016」に参加させていただくことになりました。
他のみなさんの記事を読むと、凄くパワフルで楽しくて愛に溢れた記事が多くてプレッシャーですが、
私なりの「おたく楽しい」を伝えられたらと思います。

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聖地巡礼楽しい

記事のテーマは"聖地巡礼"です。
聖地巡礼は、作品の舞台になった場所に赴くことです。一種のロケ地巡り、つまり旅行です。
まさかの流行語大賞にランクインするなど、かなり一般的な言葉になってきたと思います。

聖地巡礼の楽しさは、人それぞれだと思います。
私の聖地巡礼の楽しみは「キャラの心境をより一層理解できること」です。

具体的にどういう事かを具体的なエピソードを交えて綴っていきます。

いつもこの場所で


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この写真は、『たまゆらシリーズ』*1という作品の聖地となった広島県竹原市にある西方寺普明閣という建物です。
女子高生のメインキャラ達が幾度となくここを訪れては、何気ない会話、進路への悩みの相談、嬉しい事を共有する印象的な場所です。
私も同じ場所に立ち、同じ景色を見ることで、この景色の持つ力を実感しました。
見晴らしが良く、静かで、木や草の匂いに囲まれていて、とても落ち着ける空間です。
あまりの居心地の良さに2時間ほどゆっくりしてしまいました。
他のたまゆら聖地巡礼していたファンも方も同様にここでゆっくりしていく方が多く、キャラクター達の人柄の良さは、このような場所があるおかげなんだな…と感じました。


おわりに

私にとって、聖地巡礼は作品理解の手段の1つです。
足で現地に赴いて、食べて過ごして雰囲気を知る。
それがキャラを理解する手段の1つだと信じています。
あと、単純に旅行に行くのって楽しいですからね。
旅行に行く楽しさ + まだ見ぬ思い出の地に行く楽しさ。
それが私にとっての、聖地巡礼の楽しさですね。

*1:たまゆら』は佐藤順一監督のアニメ作品。女子高生4人組の日常を通して、人の交流の大切さを描く作品です。

退学時のメモを晒す

はじめに

この記事は、「退学 Advent Calendar 2016」の3日目です。

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私は今年の3月に通っていた大学院を退学しました。
その際に経緯等をこのブログに投稿するつもりで書いたのですが、途中で辛くなって下書き止まりにしていました。
この記事は、その時の下書きにしていた記事を掲載したいと思います。

本題

今度から就職して働き始めるので、最後の精算がてら退学エントリを書く。
別に酷い環境だったとか、ドラマチックな出来事があったわけではない。
ただただ怠慢なだけだった。


プロフィールとしては、地方の元大学院生。M1。
書類上は今年の春に退学したけど、秋頃から大学に行かなくなっていた。

辞めた理由は色々あるけど、知識の下地が無さ過ぎた。そして知識の習得を軽んじていた。
研究に必要な知識は入ってから身に付ければいい、と軽く考えていたのが良くなかった。

大学院生になると(大きく院によると思うけど)研究以外の事が増える。
単位を取るための授業だったり後輩の指導だったりである。

その合間を縫って勉強しなければならない。研究(主に論文等のサーベイだけど)もしなければならない。
もともと勉強が上手ではなかったので、少ない時間で効率よく勉強する方法が身についていなかった。
努力不足も否めないが、研究に必要な知識が身につかないまま時間は過ぎた。

また、知識が身につくとわかってくるのが自分の無知さであり、知れば知るほど知らないことが増えた。
ある時、不足した知識を補おうとカリキュラムを組んだ。授業みたいにコマ割りして。
その結果、1年ぐらい勉強しないと必要な知識が身につかない事がわかった。
もちろん素人が作ったカリキュラムなので、それが正しかったかはわからないけれど、かなりショックだった。
そこそこハードなスケジュールでも、こんなに時間が掛かるのか、と。
今までそんなに真面目に勉強してきたわけでもない。不真面目に分類される人間だった。
しかし、院進学前はこここまで自分が至らない人間であるとは考えていなかった。

知識が無ければ論文は読めぬ、授業についていけぬ。
授業や勉強のストレスで後輩への指導が滞る…。

ある時期から、朝起きるのが辛くなった。
心の中の「休もう」という声が心地よく聴こえはじめた。
3限から出るようになり、4限から出るようになり、週5が週3にまで減った。


秋頃、進級に必要な書類の期限が迫っていた。
この書類を出せないと2年目はない、そういった書類だった。
2年次の研究計画が書けなかった。自分の研究の方針がわからなくなっていた。そもそも研究が出来ていなかった。
あまりにも酷いので、少し担当教授に相談してみようと思った。教授はいい人だったので、相談に乗ってくれると考えていた。
そう思った矢先に教授から書類の提出を催促するメールが来た。そこにはもっと上の教授の名前も連ねてあった(書類にはそういった人の許可や判が必要)
追い詰められていた私は、このメールを手助けではなく脅迫じみた、背中から銃を突きつけられているような感覚になった。
味方がいないと錯覚した私は、その日から大学へ行かなくなった。

とはいえ、本を読むのが好きだったので大学の図書館は利用していた。
図書員の方とは学部の頃から顔なじみで名前も覚えてもらっていたが、大学に行っていない事は隠したまま本を借りて読んだか読まないだかで返していた。
思えば学部生に悪かったと思う。常に図書館の貸与限界数まで借りてたし。
学校に行かない時期はひたすらアニメとゲームをやっていた気がする。ちょうどこのブログを始めたのもこの時期だ。


不登校になって2~3ヶ月くらいした時、教授から呼び出しのメールが来た。

※ ここで辛くなって書くのを辞めた

おわりに

働き始めたら使えるお金が増えたので、これでいいのだ(生涯年収は減った)