百合の花へ愛を込めて。
この記事は、百合 Advent Calendar 2日目の記事です。
はじめに
こんにちは。はじめまして。黄色と申します。 今回は百合 Advent Calendarという事で、百合にハマった時のお話をしようと思います。
スタンス
私の百合好きとしてのスタンスですが、これに関して昔の自分が良い事を言っていたので引用させていただきます。
いろんな花を咲かす百合があっても良いじゃないか たまたま最近はポップで育てやすい花がよく売れたってだけさ 俺たちの好きな花は枯れないよ
— 黄色@残機x3 (@iyanayatudaze) 2013, 7月 14
基本的に雑食なんで、なんでも食べます。 百合アニメじゃなくても平然と妄想してグヘヘ(^q^)します。
理想の百合
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2012/05/25
- メディア: コミック
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2012年にエンターブレインから発刊された『dolce(ドルチェ)』シリーズの1巻目。 こちらに収録されている水瀬るるう先生の『風邪、その後に』という作品が私の中の理想の百合です。
作品のあらすじは、「大学の友人マナの風邪を見舞いに来た菜穂は、マナに秘めた想いを抱えており…」といった物語です。 お見舞いという身近なテーマとリアリティのある看病によって浮き彫りになる、菜穂からマナに対する感情。 看病という行為を通して、菜穂がマナをどれだけ大切に想っているのかが描かれます。 想うけど、隠さなきゃいけない。伝えたいけど、伝えちゃいけない。 感情と理性の板挟みになりながら、友人として振る舞う菜穂の純粋な想いがただキラキラで切なくて素敵です。
私にとって最高の百合は、片想いなんです。好きで好きで堪らないけれど、伝えちゃいけなくて。 実らない事も判っているけれど、想う事もやめられなくて。 そんな切ない片想い。それが私の中の百合なんです。 苦しいし切ない。好きにならなきゃ良かった。そんな気持ちも含めて、女の子が持つキラキラとした感情全てが百合なんです。 「彼女の好きは、私の好きとは違う」とか、そういうのが大好きです。
はじまり
- 作者: 樋口橘
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2003/02/19
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私の中で初めて出会った百合は、2004年に放映された『学園アリス』という作品です。 この作品の、主人公と幼なじみの百合が素晴らしいんですよ。 主人公の蜜柑は歳相応に明るくて元気で誰でも仲良くなれる女の子です。 幼なじみの蛍は、発明家だけど口下手で不器用。でも根は優しい素直な子です。 蜜柑の真っ直ぐさと、蛍のひねくれているけれど本心では心底心配している。 そんな2人のやり取りが眩くて美して…。 当時は百合という言葉も知りませんでしたが、とても素晴らしいものだと感じながら見ていました。
覚醒
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本格的に目覚めたきっかけは、2007年の『Candy☆boy』という作品です。
この作品は姉妹百合をテーマにした作品でして、双子としてずっと一緒に育ってきた2人が、高校卒業後の進路での葛藤を描いています。
『Candy☆boy』は主人公姉妹がお互いにお互いを大好きで、大好きすぎてトラブルになったりスレ違いになったりします。 このブレない"好き"という感情が何よりも真っ直ぐで真剣で、強く心打たれました。 こうも相手にまっすぐ好きと言えるのか!そんなにもお互いの好意を自覚しながら生活できるのか!と衝撃を受けた覚えがあります。
ただイチャイチャラブコメなだけでなく、お互いを尊重する事で発生するすれ違いや、片想いの切なさや愛おしさ苦しさも描かれている素敵な作品です。
ニコニコ動画にて、OVA版と1話は無料配信、2話以降は月額324円の有料会員になることで視聴できます。 1話15分程度で、全7話(OVA込)ですので、お忙しい方もどうぞご覧ください。
運命
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また、続いて視聴した『神無月の巫女』にも大ハマリしました。 こちらはもはや語るまでもない百合作品に金字塔とも言える作品の1つです。 アニメ版、漫画版も素晴らしいですが、特にドラマCDは必聴です。 男性キャラがあたふたするのを尻目に、千歌音様が大活躍です。
DVD-BOXが6000円強で発売中です!ドラマCDは少々値が張りますが、ぜひとも聴いて頂きたい!
百合に貴賎無し
私は、「女性キャラが2人居れば百合だよねー。」みたいなライト層なので、どんな百合も素晴らしいと考えています。 何を百合とするかは、人によって異なりますが百合はただ路端に咲いているものであり、我々はそれを観測するのみなのです。 つまり、"百合とは何か"という問いは、「どの花を百合というカテゴリーに含めるか」という、植物学の分類問題のようなものです。 そして百合文化学会といったものが立ち上げられない限り、その定義は個人に依存するのです。
百合に貴賎無し。百合に優劣無し。百合に壁無し。 あるのはただ、その百合の花を愛でるか否かという事だけだと私は信じています。
自分に嘘は付かないで
ただし、私が1つだけ警告したいのは、作品を見たからと言って知った気にならないでください。 今回のAdvent Calendarや、世間で言われる百合作品を見たからと言って、百合が解るとは思わないでください。
百合作品じゃなくても良い、女性同士の絡みに心の底から熱い感情が湧き出してきた時のみ、あなたは百合を"解る"事ができるのです。 自分に素直になってください。建前や嘘ではなく、本音で本気で心底、百合を解っていただきたいのです。
あなただけの百合を見つけてください。それが世界であなただけの百合であっても、それはれっきとした百合なのです。 その花を愛でて上げてください。
All for Yuri! Yuri for all!
とにかく百合は素晴らしいものです! そこに真心があり!愛があり!そして幾多もの感情の坩堝がある!!!
甘くても良い。辛くても良い。苦くても良い。苦しくても良い。 遠くても良い。近くても良い。会えなくても良い。会えるのも良い。 嫉妬でも良い。殺意でも良い。憎悪でも良い。恨みでも良い。 運命でも良い。事故でも良い。敵でも良い。味方でも良い。 友でも良い。仲間でも良い。憧れでも良い。侮りでも良い。 愛でも良い。愛じゃなくても良い。刹那でも良い。永遠でも良い。
とにかく!百合は!素晴らしきかな!!!
おわりに
今年の百合 Advent Calendarは、一読者としても非常に楽しみにしております。 図に乗って水曜日は毎週担当させていただくことになりましたので、1ヶ月という短い間ですが、お付き合いいただければ幸いです。 これからの1ヶ月を楽しみましょう! www.adventar.org