ねむい

睡魔と戦うのに忙しいので労働は別な人に任せたい

『少女²』読了。

少女? (百合姫コミックス)

少女? (百合姫コミックス)

未幡先生の『少女²』を読みましたので短い感想。

花筐

憧れすぎて周りが一歩引く、壁を作る。
そんな相手に無鉄砲に勝手に勇気を振り絞って突撃してポジションを得る。

雪峯の可愛いところは、自分勝手で明るく振る舞うけど自分の感情をうまく処理できずに悲しげな顔をしたり花に当たったりしてしまうところ。
加賀先輩はそんな彼女だから、いつか枯れていく多くの評価の花の代わりに彼女を手元に置いておきたくなったのか。


ベリーガーデン

2本の矢印が同じ方向かと思ったらみたいな三角関係っぽい一方方向の恋大好きです。


イエイオン

女の子が女の子に無意識で酷い事してるシチュエーションっていいですよね。


even/step in

子供っぽい嫉妬や劣等感、手を離れていく怖さを奈央にぶつける千歳。
それを受け止めて「昔のままだ」と教える奈央。
"幼馴染"だから分かる事と、"幼馴染"だから分からないこと。


shabon

シャボン玉 = 短い付き合い みたいな比喩なのか
やり取りから、日頃から一華は早苗にいいようにあしらわれているんだろうなーというのが分かってニヤつく。


最高の幼馴染百合が堪能できる『私の百合はお仕事です!』もよろしく!

私の百合はお仕事です! 1 (百合姫コミックス)

私の百合はお仕事です! 1 (百合姫コミックス)

『それでもやっぱり恋をする。』 著: 倉田嘘 感想

真心が溢れた本

私は、この本は「真心」で溢れた本だと思います。

『それでもやっぱり恋をする。』は、5つの短編から構成されています。
特筆すべきは、どの話でも主人公や相手にピンチが訪れる事。


例えば「BBS」という話では、水泳部の幼馴染に恋をする女子高生のお話だ。
主人公、美佳は悦子とは小学生の頃からの付き合いで、泳ぐことの楽しさを教えてもらった。
昔は泳ぐことを楽しみ「大切なのは楽しく泳ぐことだよ」と説く悦子だったが、高校にスポーツ推薦で入ってから雰囲気が変わってしまった。
協調性が無く刺々しく、常にイライラしたような態度を取る。
当然、周りの部活仲間は悦子の事を良く思わず裏掲示板で彼女に誹謗中傷の言葉を浴びせかける。

部活仲間は美佳にも裏BBSを教えるが書き込むことに躊躇う美佳。
しかし、ある日悦子から苛立ちをぶつけられた事に耐えかね、美佳はBBSへ悪口を書き込んでしまう。
すると、翌日から部活仲間は悦子へイジメを開始する。自分の書き込みがもたらした結果に慄く美佳。
さらに携帯を落とし、自分の掲示板への書き込みを悦子に見られてしまう。
気まずさと罪悪感から部活を休む美佳だったが、悦子が直接携帯を返しに来る。
携帯を返しながら「悲しかった」と呟く悦子に、「自分のするべきことはこんな事じゃなかった」と強く後悔し美佳は悦子を追いかける。

追いついた美佳は、今の悦子が泳ぐ楽しさを忘れている事を告げる。
やや驚いた顔を見せるもすぐにそっぽを向いて歩き去ってしまう悦子。

その日の部活終わりに悦子から謝罪される美佳。
悦子は裏BBSの存在は以前から知っていたが、自分が早くなるためには無視した方が得だと考えていた。
しかし、美佳の書き込みだけはどうして無視できなかった。なぜなら美佳の言葉だから。
美佳から直接面と向かって言われた事で大切な事を忘れていた事に気づく悦子。

そして一緒にプールに入る二人。美佳はまた一緒に悦子と泳げた事が嬉しくて涙を流す。



この話では、幼馴染が悦子が泳ぐことの楽しさを教えてくれた悦子が、それを忘れ部活仲間からイジメを受けるピンチに陥る。
美佳は悦子に嫌われる事も覚悟で今の悦子が昔の悦子と違う事を伝え、自身の現状に気づいた悦子と仲直りする。

自分もキツく当たられたのに悦子を見捨てず必死に幼馴染を救おうとする美佳に「真心」を感じます。
この話で重要なのは、「美佳は悦子の事が好き」という風な描写がなく、ただ単に「水泳の楽しさを教えてくれた幼馴染を心配する女の子」として描かれる事ですね。
好きだからどんな無茶をしてもいい、好きだから助けて当たり前、ではなく恋愛感情ではないけどもほっとけない。
振り向いて欲しいとかではなく、もう一度楽しく泳いで欲しい。
その一心で彼女に声を掛けようとする美佳の純情に心打たれます。



他の短編も、相手を思うからこそぶつかっていく、喧嘩を乗り越えていく展開が秀逸です。


人は繋がる

そして、この本の一番の良さは一番最後の短編「intermission」にて、他4編のキャラが集まる展開です。
4つ目の短編「BLOG」にて主人公たちが作ったブログへの書き込みをきっかけに集まることになった各カップル達。
お話は短く絡みもほとんどありませんが、「"女の子が好きな女の子"同士が集まる」という展開が素晴らしいです。
そして、上記で書いた悦子と美佳もここで正式なカップルになります!!ここが良い!!!
しかも2人が同じ悩み方で別々のルートで相談に来るという運命的出会いをね!!!



おわりに

倉田嘘先生の本は『百合男子』しか知らなかったため読んできませんでしたが、とても素晴らしく素敵で心が安らぐ本を描かれる方だとこの本で知る事ができました。
『リンケージ』も読みます。

リンケージ 完全版 (百合姫コミックス)

リンケージ 完全版 (百合姫コミックス)

使った映画館リスト

読み方

☆ ... 2度以上映画を観た

○ ... 1度だけ映画を観た

△ ... 立ち寄っただけ

映画館名 場所 利用 初回利用年
新宿バルト9 新宿 2013
ティ・ジョイ蘇我 蘇我 2011
東劇 銀座 2015
立川シネマシティ 立川 2015
新宿ピカデリー 新宿 2013
楽天地シネマズ錦糸町 錦糸町 2011
ティ・ジョイ大泉 大泉学園 2013
ティ・ジョイ万代 新潟 2010
イオンシネマ幕張新都心 海浜幕張 2014
TOHOシネマズ 六本木ヒルズ 六本木 2013
TOHOシネマズ ららぽーと船橋 船橋 2015
シネ・リーブル池袋 池袋 2013
豊洲ユナイテッドシネマ 豊洲 2015
京成ローザ10 千葉中央 2011
シネプレックス幕張 海浜幕張 2011
イオンシネマ米沢 米沢 ?
MOVIX亀有 亀有 2014
角川シネマ新宿 新宿 2012
ユナイテッドシネマ春日部 春日部 2016
USシネマちはら台 ちはら台 2016
ティ・ジョイプリンス品川 品川 2016
有楽町スバル座 有楽町 2016
イオンシネマ金沢フォーラス 金沢 2016
シネマイクスピアリ 舞浜 2016
イオンシネマ板橋 板橋 2017
ヒューマントラストシネマ渋谷 渋谷 2017
ユナイテッドシネマ キャナルシティ13 博多 2018
TOHOシネマズ 天神・ソラリア館 博多 2018
TOHOシネマズ渋谷 渋谷 2018

計29ヶ所 (2018/6/08現在)

アイカツ!ミュージックフェスタ2017 2days ナイトタイム参加!!

はじめに

2017/3/25~26に開催された『アイカツ!ミュージックフェスタ2017』のナイトタイム公演に2days参加してきました。

~セトリ~

【1日目ナイト】

【2日目ナイト】

1日目(3/25)

アイカツスターズ!メイン回。

私はまだスターズは劇場版しか見たことがないので知っている曲が5曲しかなかった。

その分、知らない曲を知った時のインパクトといったら!

「Dancing Days」「キミをロックオン」「Helloween Night Magic」は演出を含めてとても驚かされた。

まさかステージ上で松明が焚かれるとは思っても見なかった。

知らない曲が多くて盛り上がりに欠けていた分、体力が余っていたので知っていた曲では大盛り上がりした。

特に「ラン・ラン・ドゥ・ラン・ラン!~NEXT STEP~」はバージョン違いながらも「Wonderful Tour」に収録されていたのをよく聴いていたから楽しかったし、

ライブで「episode Solo」を見ることができたのも印象強い。

「episode Solo」のカッコよさを余すことなく表現するための演出とS4のダンスが見事にマッチしてS4がそこに居た。

「episode Solo」はその気高い歌詞がとても気に入っているので、照明を落として暗がりの中で光り輝くS4が踊る様はまさに最強のLIVE。

アンコールで歌った「アイカツ☆ステップ!」はラストだったし劇場版のEDを思い出したからノリノリでサイリウムを触れてこれまた楽しい。

短い時間ながら気になる曲がたくさんあった『アイカツスターズ!』の曲も買うことにした。

2日目(3/26)

アイカツ!メイン回。

開演するまでフォトカツの曲しか流れないと思ってたので、1曲目の『SHINING LINE*』で奇声が出た。奇声しか発してない。

やっぱり「SHINING LINE*」いいよね…。

そのまま2曲の「ダイアモンドハッピー」でまた死ぬ。序盤から飛ばしすぎでしょ。

おかげで一気にテンションが上がってその後の曲をより楽しむ事ができた。良いセトリ。

Tristar曲を2曲もやってくれたのは嬉しかった!

しかも「Take Me Higher」からの「Star Heart」である!つくづく穏やかじゃないセトリ。

Take Me Higher」の曲が終わって一拍空けてからの「Star Heart」のイントロが流れてきた瞬間。

Tristarの曲はどれもイントロの入りが素晴らしい。一気に曲に引き込まれて鳥肌が止まらない。

他にも印象的だったのは「Chica x Chica」のクラップ合いの手。リズムに乗って連打楽しい。剣に見立ててスカーフを振るダンスもカッコ良かった。

「センチメンタルベリー」もライブで聴くとまた歌詞が響いてきて普段よりもジン…と来る曲だった。

そして、やっぱり今回のライブで一番の盛り上がりだったのは「START DASH SENSATION」だった。

るかさんのソロで歌が始まると共に、大型スクリーンに映し出される大空あかりちゃんの成長。

スターライト学園の入学式から、アイカツブートキャンプ、スミレちゃん、ひなきちゃん、珠璃ちゃん達との出会い。斧。スターライトクイーンカップ

「START DASH SENSATION」の歌詞とバックで流れるあかりちゃんの成長がシンクロして目頭が熱くなる。

歌の途中、るかさんが2番のサビ前で感極まって歌えなくなった。観客である自分でさえ泣いてサイリウム触れなくなったのだから、歌唱担当して一緒に成長してきたるかさんは尚更だと思う。

観客が代わりに歌って繋いだのも熱かった。

家に帰ってあかりちゃんが初登場した76話を見返したけど、成長ぷりを再確認してまた泣いた。ありがとうアイカツ…。

「START DASH SENSATION」の後に「オリジナルスター☆彡」と「カレンダーガール」が続くのもずるいし、アンコールで「lucky train!」が来たのも泣いた。

アイカツ!のED曲は涙腺への刺激が穏やかじゃなさすぎる。

最後はお決まり(?)の「Let’s アイカツ!」と「アイドル活動!」でエンディング。

「アイドル活動!」は最初期の曲ながらライブのラストに持ってこられるのはホントに凄い事だと思う。

それだけ盛り上がれる曲が最初からあったからこそ、バリエーションに富んだ曲作りに挑戦できたのかもな…と思いながらサイリウムを振りまくる。

今回のセトリの曲はもちろんどれも素晴らしかったんだけど、個人的に「好きだけどライブじゃやらないよね…」と思ってた曲がたくさん収録されていた嬉しかった。

「Dance in the rain」や「Pretty Pretty」「ハローニューワールド」「Angel Snow」「キラキラ☆デイズ」「はろー! Winter Love♪」あたりが来てくれたのが本当に嬉しい。

おわりに

1曲目の「SHINING LINE*」が流れた時、死んだけど生の実感があった。この瞬間のために辛いことに耐えて生きてきたんだな、と。

またアイカツ!のライブが開催されるように、フォトカツ!なりBD-BOXなりで応援していきたい。

最高のライブだったけど、聴きたい曲が聴けなかったのもあるので、次は3daysでやってくれー!

「ことはゆ」公開イベント クリスマスパーティー 超簡易レポ

12/24に舞浜アンフィシアターにて行われた「ことはゆ」のイベントに参加してきました。
昼の部は公開録音により1月の配信前にレポを書くとネタバレになるので、夜の公演分のレポを書きたいと思います。

オープニング

はやみんが白い服で舞台袖から1人で登場。簡単に挨拶をし始めると、舞台真ん中の昇降装置からサンタ姿の寿さんとトナカイ姿のあおちゃんが登場。
はやみんの格好に"クリスマス感"が足りないと言って強制的にサンタのコスプレへ。可愛い。

ことはゆうじょう

3人のプライベート写真を大公開。100、タコパ、旅行の写真など。
20歳になって間もなくの頃の写真などを見て時代の流れを感じるなど。3人とも綺麗になりましたねえ…。

叩いて被ってじゃんけんぽん

この後のコーナーで使えるスペシャルなアイテムを賭けて、3人でリーグ戦の「叩いて被ってじゃんけんぽん」
叩く道具はピコピコハンマーだけど、なぜか被る道具はヘルメットではなくサンタの袋。
最初にことVSはで、寿さんとはやみんの勝負。
司会になったあおちゃんに、意気込みを聞かれる2人。
寿さん「じゃんけんは所詮、運ですから」
はやみん「運さえも凌駕してみせます」
この遊びをやったことの無いはやみんがじゃんけんに勝ったのにサンタの袋に飛びついてお手つき負け。

次にはVSゆで、はやみんとあおちゃんの勝負。2人の意気込みは
はやみん「じゃんけんは所詮、運ですから」
あおちゃん「運さえも凌駕してみせます」
はやみんのハンマーがあおちゃんのトナカイコスの角を折って勝利(カチューシャが取れただけ)

最後にことVSゆで、寿さんとあおちゃんの勝負。
あおちゃん「生え変わった角で勝ちます」
(寿さんの分は失念)
十数回に及ぶ激しい死闘の末、寿さんのハンマーがあおちゃんに届いて決着。

リーグ戦の結果、2勝した寿さんが優勝。
勝利のコメントは「じゃんけんは所詮、運ですから」

寿さんは商品として"なすりつけカード"と"巻き添えカード"を獲得

朗読劇

プライベートな写真を見せたりゲームをしたりと声優らしからぬ事ばかりだったので、声優力を見せつけるチャンス。
下記の配役で、ある少女の恋を応援する女神様の朗読劇がスタート。

3人のアドリブ満載で、あおちゃんはポケモンネタをぶっこみ(ホウオウ。せいなるほのおで50%の確率でやけどにできるし)
寿さんは、はやみんに「お兄ちゃん」という台詞を求められた際にカウンターでお手本を要求。結果的にはやみんだけじゃなくてあおちゃんも演ることに。可愛い。
あおちゃんはさらに『ラブプラス』の話題を出してはやみんから「オッス、愛花だよ」の台詞を引き出す(ありがとう、あおちゃん)

すごろく

朗読劇の後、舞台の中央にステージとカラーコーンが設置されてすごろくフィールドに。
全7つのマスを1~3の目のサイコロで進み、止まったマスに書いてある行動を取るゲーム。
最初にゴールに辿り着いた人には豪華景品ゲット。
マスの内訳は下記の通り

チェキ(1~2マス目)

このマスに止まったら、3人でチェキを取る。
ここで撮影されたチェキは、最後に座席抽選で観客にプレゼント。
マス以外でもはやみんがあおちゃんを撮影するなどして全7枚に。

台詞(3~4マス目)

ボックスから引いた恥ずかしい台詞を言うマス。
確実に巻き添えカードが使われ、結局全員言う。なぜか寿さん以外も巻き添えカードを使う。

カラオケ(5~6マス目)

舞台中央のステージ上でカラオケを歌う。
5マス目はアニソン、6マス目は他の2人の曲を歌うというお題。
歌ったセトリは下記の通り。
6マス目の歌は、1番が本人以外のデュエット、2番が本人という構成で客席は大盛り上がり。
ドラえもんのうた」はちょっとずっこけたけど、あの曲であんなに盛り上がったのは初めてだった。
はやみんの歌の上手さが改めて判った。歌のおねえさんになれる。

フリー(7マス目)

上記3つのマスのどれをやってもいいマス。
あおちゃんが止まり、「metamorphose」を歌う。

なお、4マス目以降から、あおちゃんが必ず出目を1にするように弄ったのでこのコーナーだけで1時間くらいやった。あおちゃんファインプレー。

最後は、イベントの偉い人から「次のサイコロの目は弄らないように」と言われ、はやみんが6マス目から2を出してゴール。
景品は「1回だけ月2更新にしてもいい権利」
来年のことはゆは、どこかが月2更新になるそうです。ありがとうセカンドショットさん!

プレゼント抽選会

座席に前のコーナーで撮影したチェキを配るコーナー。
自分は当たらなかったけど、当たった人おめでとう!

エンディング

最後に、カラオケマスでの盛り上がりの様子から、観客全員で「ジングルベル」を歌うことに。
1000人オーバーでの「ジングルベル」はたいへんな盛り上がりでした。HEY!

おまけ

イベントが長引いたおかげで、アンフィシアターから出る頃にちょうどディズニーランドの花火が見えて、いい思い出になりました。

おわりに

「ことはゆ」イベントは本当に昼も夜も大盛り上がりで、楽しかったです。
本当に自由…というか、自然に遊んでいる感じがして、3人の仲の良さが伝わってくるイベントでした。
セカンドショットさん、来年もイベントよろしくお願いします!

誕生!キュアムーンライトです!

はじめに

はじめまして、こんにちは、ごきげんよう。
黄色と申します。
この度は僭越ながら『プリキュア Advent Calendar 2016』に参加させていただきます。
せいいっぱい頑張りますので、よろしくお願いします。


この記事は、『プリキュア Advent Calendar 2016』19日目として書かれました。
www.adventar.org

『小説版 ハートキャッチプリキュア!

この記事では『小説版 ハートキャッチプリキュア!』について取り上げます。

2015年より刊行が開始された小説版プリキュアシリーズ。
この本は第1弾として刊行されました。
著者は本編でシリーズ構成を務められた山田隆司さん。
表紙イラストはキャラクターデザインを手掛けられた馬越嘉彦さんです。


この本の構成は4章に分かれており、「キュアムーンライトの誕生」「キュアブロッサムキュアマリンの誕生」「キュアムーライトの復活」「デューンとの決戦」がそれぞれ描かれています。
表紙をムーンライトが飾っているように、最初のキュアムーンライトの誕生をはじめ、全体を通して月影ゆり/キュアムーンライトにスポットを当てた1冊となっています。
月影ゆりはどうしてプリキュアになったのか、ダークプリキュアとの因縁とは...etc。
TVシリーズ本編を追いつつも、それとは少し違った視点から描かれる『ハートキャッチプリキュア!』の世界を楽しむことができます。

『誕生!キュアムーンライト!』

この本でやはり注目なのは、TV本編ではあまり語られることのなかったキュアムーンライトの誕生秘話です。
ゆりさんがどうしてプリキュアになったのか。プリキュアになるまでの経緯や意思が描かれます。

ゆりさんがプリキュアを知ったきっかけ、コロンとの出会い、初戦闘。
どれもが、TV版の時点で歴戦の猛者になっていたゆりさんからは伺えない新鮮なシーンばかりです。

見所としては、パートナー妖精であるコロンとゆりの関係が描かれる所です。
信頼関係があったのはTV本編でわかりますが、具体的にどのようなやり取りをしていたのか、ゆりさんはコロンの事をどう想い、コロンもゆりさんをどう想っていたのか。
コロンがキュアムーンライトにとって、精神的なだけでなく戦いにおいても重要なパートナーである描写があったのも良かったですね。
プリキュアシリーズは妖精との関係も重要な要素の1つですが、ここまで直接的に戦力として考えられる妖精はあまり多くない気がします。

キュアムーンライト誕生の経緯が語られるように、影であるダークプリキュアの誕生の秘密も描かれます。
ダークプリキュア視点で描かれるシーンも多く、読めばダークプリキュアをより1人の生身の人間として感じられると思います。


おわりに

『小説版ハートキャッチプリキュア!』は、今まで視聴者が見たかった場面が描かれていて、ファンならぜひとも手にとって読んでみて欲しい1冊です。
キュアムーンライト個人の描写だけではなく、月影家、コロン、ダークプリキュアなど、月影ゆりに関わる人達の描写が本当に豊富であり、本当の意味で"キュアムーンライト"が主人公の物語と言えます。
そして同級生や家族の話が多かった『ハートキャッチプリキュア!』らしさでもあります。

過去作の新作ストーリーが作られるのはプリキュアが長く続いてきたから、そして長く続いているのは各シリーズがとても魅力的だからだと思います。
これからも新作が作られ、過去作の新作も作られ、どのシリーズのプリキュアファンも幸せになるような展開が続いて欲しいですね。