百合漫画感想02 『サイダーと泣き虫。』
- 作者: 缶乃
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2015/03/18
- メディア: コミック
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花丸ハッピーエンド
離れていく大切な友達に振り向いてもらう方法が"自分が努力する事"しか知らない美冬の健気さと、それでも振り向かせられなくて最終的にお願いしてまで関係を戻そうとするみっちゃん可愛い。
5教科満点のテストを『あのキス』の白峰さんに見せたら発狂しそう。
畢竟デッドエンド
「みっちゃんはかわいそうな時がいちばん可愛い!」には賛同せざるを得ません。
美冬の悪口にキレたり、友達を辞めてなかったり、みっちゃんじゃないと嬉しくないなど、本当に本当にみっちゃんが大好きな夏子可愛い。
どこまでも自分を追ってきてくれる存在に無意識に甘えきっている夏子の甘さがいいですね。
もし途中でみっちゃんが夏子を諦めたら…などと妄想してしまいます。
ヒラヒラヒラク秘密ノ扉
梅ちゃんの口調いいですよね。男口調っていうほど乱暴じゃないけど、少しボーイッシュのような。
作品内で小夜部長と梅ちゃんの関係が変わっていく様子が素晴らしいですよね。
幼馴染から両片想い、時を経て腐れ縁、そしてカップル。
実らない恋に身を置き続けた梅ちゃんの苦しみ、自分の気持ちに気づいていく小夜部長の苦しみの果てに2人のハッピーエンドがある所が好きです。
ようこそ!オカルト研究会
梅ちゃんの「たしかに小夜はダメだな。ダメっていうか…ダメダメだな」から溢れる本妻感が好き過ぎます。
たった一コマ、たった一言から滲み出る付き合い10年来の重みですよ。
シンデレラ
計略を練るヒロインは好きですね。
言葉だけで誤魔化さず、実物のARメガネを入手して説得力を持たせるなど用意周到な所など。
オチを知って頭から読み直すと別の面白さがあるので関係だけじゃなくて漫画作品としても大好きです。
そして、最終ページ長髪ちゃんの「……別にいいかな…めんどくさいし」の黙っている間の思考を深読みするのが楽しいマン。
青春百合の主体性の高さ
青春百合は、周囲から影響を及ぼされる事が少なくて本人達の決心一つで状況が変わってしまうのが面白くもあり悲しくもあり。
余計なものがない分、その悩みも決意も世界の全てに見える。そんな熱くて切ないのが青春百合の良さですね。
あの娘にキスと白百合を (4) (MFコミックス アライブシリーズ)
- 作者: 缶乃
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/メディアファクトリー
- 発売日: 2016/02/23
- メディア: コミック
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余談ですが、あのキス4巻が23日に発売ですよ。