私ゃ失敗こいちまってさ
はじめに
はじめまして、こんにちは。黄色と申します。
この記事は「SHIROBAKO Advent Calendar 2016」の14日目の記事となります。
www.adventar.org
みなさんの素晴らしいSHIROBAKO愛に刺激を受け、私なりに再び『SHIROBAKO』を考察してみました。
拙い文章となるかも知れませんが、ご一読いただければ。
ベテランもトラブる
私は今年から社会人となった社会人1年目です。
『SHIROBAKO』放送当時は学生だったのでぼんやりと「宮森すげー、りーちゃんすげー、矢野さんに私生活まるまる管理されたい」とか言っていたのですが、この記事を書くに当たり見直したところ、別のところに着眼するようになりました。
それは、"ベテランでも失敗する"という事です。
どれだけ経験を積もうと人は失敗するもの。
とても当たり前の事なのですが、作中で頼もしく描かれるような人でさえ失敗する事がとても意外に感じました。
同時に、物語を動かしているのは宮森達新人ではなくベテランの人達だよな、という所にも気が付きました。
新人の成長物語なのに製作全体での大きなトラブルはベテランが起こすというのが、新人の影響力の範囲を表現しているのかなと思ったり(宮森はいろんな場所にポジティブな影響を与えていますが)
トラブったベテラン
※太郎はまだ新人なので挙げてません。
1. 木下監督
『えくそだすっ!』最終話のコンテが書けず、投獄されたり脱獄したりなめ茸さんに助けてもらったり…と作中の駄目人間ランキング1位になりそうな、できるけど駄目な大人。
前作のトラウマから作業に大きなブレーキを掛けてしまうなど、でかいやらかしをしていまいます。
それでも、なめ茸さんのアドバイスや本田さんの熱心なサポートによりなんとか完成させることができました。
『第三飛行少女隊』では特に周りに迷惑を掛ける事もなく頼もしい監督となっており、成長を感じました。
『えくそだすっ!』の時は気弱なシーンが多く映っていましたが、全部署に「君たちが主役」と声を掛けたり、夜鷹書房に乗り込むシーンでは
頼もしく見えるようになっていました。
2. 遠藤さん
『えくそだすっ!』にて、爆発シーンを作画でやるかCGでやるかでCG担当の下柳さんと一悶着起こりました。(原因は主に太郎ですが)
しかし、先輩アニメーターの北野三郎さんに諭され、CGに対し歩み寄るようになります。
最終的に、CGで描かれたバイクの動きにキャラと爆発の絵をマッチさせた爆発シーンを描き、新しい表現の方法を手に入れました。
瀬川さんが苦手な部分は克服されませんでした。
3. 平岡
『第三飛行少女隊』にて仕事の態度について円さんと喧嘩になります。
平岡は昔はアニメーション製作に情熱を持って取り組んでいたのが、周囲からバッシングや冷遇、熱意の空回りにより次第に疲弊し、失望してしまいます。
しかし、"好き"を動力にまっすぐと進む宮森や、ポジティブシンキングしかできない太郎と交流を持つ中で、以前の熱意を少し取り戻し太郎とムサニのゴールデンコンビとなりました。
宮森という触媒
上記のベテラン同士のトラブルが解決するきっかけを作ったのは、宮森という触媒だったと思います。
人と人を繋げる存在、宮森の持つカリスマ性が為せる業ですね。
この役割は、制作進行だけじゃなくナベPのようなポジションでも役立つと思うので、宮森は将来そういう道に行くのかも知れませんね。
おわりに
矢野エリカ「私、この業界入るまで、大人の人ってちゃんと仕事をするのが当たり前だと思ってました。」
ベテランだって失敗する、失敗して成長するんだなと思ったので、新人の私も失敗を恐れずにドーンとやっていこうと思います。
いや、駄目な大人になって矢野さんに罵られるのも悪くない!(飛来するタップ)