ねむい

睡魔と戦うのに忙しいので労働は別な人に任せたい

ICL受けてみた

20年前からメガネを掛けて生活しているのですが、今年の1月に視力矯正に興味を持ち先日ICLを受けてみたので経緯をレポしたいと思います。

ICL とは

senshinkai-clinic.jp

簡単に言えば、"黒目の中にコンタクトレンズを入れる視力矯正法"です。 メガネを掛ける必要が無くなり裸眼のように生活できますし、コンタクトレンズのように毎日外して洗う必要があります。 手術時間も20分程度で日帰り可能、手術後からメガネ無しで生活できる(手術のため瞳孔が開いているので全体的にボヤケた視界にはなりますが)くらいに効果が早いのも特徴です。 また、可逆的な手術であり何か問題があった時にレンズを取り出すことも可能です(眼への負担が大きいので特別な事情が無い限りやらないそうですが)

他の視力矯正方法としてレーシックがありますが、角膜の厚みや度数的にレーシックが受けられない人でもICLを受けることができるかもしれません。 私は最初はレーシックを希望して受診しましたが、角膜の厚みが足りずICLに切り替えました。

デメリットとしては、レーシックと比較して値段が高いことでしょうか。 私が受診した病院では約20万円程度の値段差がありました。

受診

1月末頃、私は家から近くでレーシック手術が可能な病院を受診しました。 そこで視力やら眼球の状態を調べたところ、レーシックには適していないと言われました。 そしてICLを薦められましたのでICLを受けることにしました。 その後、ICLのレンズを作るため度数を調べたり眼球の状態をチェックなど数回通院しました。

私の度数の場合、ICLのレンズをオーダーメイドで発注する必要があったため、レンズが到着したら手術することなりました。 私は2月末にレンズを発注してもらって、5月中旬くらいに病院からレンズ納品の連絡が来たので、半月後くらいを手術日にしました。 ちなみにレンズ代は前払いで3万円払いました。

手術まで

手術日が決まると、1週間前に受診して当日の注意を受け、同意書や手術当日の3日前から使う点眼剤と軟膏をもらいました。 点眼剤は1日4回(朝・昼・夕・夜)ほど点眼し、軟膏は夜に1回塗りました。 同意書は当日まで内容を読んでサインと捺印を済ませておきます。 また、手術の数日前からコンタクト装着や飲酒、予防接種は駄目になります。

手術当日

当日は午後から手術だったので、朝と昼の点眼を済ませて病院へ。 病院に着いたら支払いを済ませて術後に使う点眼剤(3種類)と保護メガネをもらいます。 保護メガネは手術代とは別に3000円掛かります。 そして軽く診察して眼球の状態をチェックします。

診察に問題が無ければ手術前の控え室に案内されます。 ポケットを含めてすべての荷物をロッカーに預けます。この段階でメガネは外します。 手術着を着て帽子を被ります。 緊張を和らげる薬を服用します。 瞳孔を開くための点眼を3~4回ほど受けます。 時計が無かったので正確ではありませんが、控え室に30分くらい居たと思います。 瞳孔が開くまで、手術の流れや手術中の眼の動かし方を教わりました。

瞳孔が開いて準備が整うと、手術室に移動させられます。 部屋に入ると青い椅子があるので座るように促されます。 手術は片目ずつ行いました。 まぶたが閉じないように固定させられ、眼を茶色い液体で洗われます。 そして眼にラップのようなモノが貼られます。思わず笑ってしまいました。 そして眼の動かし方を確認した後、手術が始まります。

手術中、麻酔が聴いているため痛みはありません。 痛みどころか触覚もありません。 ただし眼球の動かし方だけは気をつけなければなりません。 手術中は眼を動かさず眼の前だけを見るように重ね重ね言われます。 眼球が動くと眼を切る時やレンズを挿入する時にズレるからだと思われます。 私も眼球が動かないよう遠くを見て力を抜くよう意識しましたが、 視界がボヤケていること、左右から何か力が掛かってくることでまっすぐ見続けるのが自分の感覚では難しくなります。 特にレンズが挿入されると視界がゆらめく(水中から水面を見ているような感覚になる)ため、まっすぐ見ているか不安になりました。 ですが医師が問題無いと言い続けてくれたためパニックにならずに済みました。

手術の時間は体感ですと片目が約5分程度でした。 いつの間にか眼が切られて、レンズが入ってきて、気がついたら片目が終わってもう片目に入る、というスムーズさでした。 最初の眼は不安であたふたしている間に終わりました。 次の目は少し落ち着いたのか触覚や音に気を配った結果、眼を触られている感覚がありました(まぶたの上から軽くつんつんするような感じで痛みはない)

手術が終わると看護師さんの手を取って手術室を退出しますが、この時点でレンズが入っていて視力が回復しているため割りと周りがハッキリ見えます。 ただし瞳孔が開いているためピントがあったりズレたりします。 手術室から控室に戻り、40分ほど眼を瞑って安静にしているよう言われます。

40分経つと、他の患者さんと同じ待合室に移動します。 そこで受付時にもらった点眼剤の説明を受け実際に点眼して保護メガネを掛けます。 点眼して少し落ち着いたら、再度診察してもらい眼に異常が見られなければ診察券等を返してもらって帰宅となります。

手術当日は1時間に1回、点眼する必要があります。 この1時間に1回というのが厄介でした。 点眼できるような落ち着いた場所を1時間に1回見つける必要がありました。 私はその日は念のため病院の近くに宿を取っていましたが、チェックインまで3時間ほどあったので3回分どこかで点眼する必要がありました。 2回は同じカフェでやったのですが3回目は場所を変えようと歩き始めたら思いの外見つからず、40分くらい歩き通すハメになりました。

その後チェックインしても寝るまでは1時間ごとに点眼。 しかも効果を薄めないために1種類使うことに5分程度置くため3種類点眼するために15分程度掛かります。 1時間ごとに手を洗って点眼して5分待って手を洗って点眼して…とやるのは少し疲れます。

手術翌日は、朝早くから診察して眼の経過を観察や視力検査をします。 私は視力検査では元は両目とも0.03~4くらいだったのが、左が2.0相当、右が1.2相当でした。ただし視力は1週間後まで安定しないそうです。 診察してもらって眼に問題が無ければ事前説明にあったことを注意しながら、1週間後と1ヶ月後に診察を受けることなります。 1週間後までは保護メガネを常時着けたまま生活し、1ヶ月後までは保護メガネ推奨となります。

注意すべきこと、気になったこと

だらだら書きましたが、今後ICLを受ける方向けに気をつけた方が良いことをまとめてみます。 これはあくまで私の例なので、正しくは受診する病院の先生に訊いてください。

  • ドライシャンプーはシートタイプが良い(他は眼に入る可能性がある)
  • 髪の毛は短いほうが良い(点眼する時に邪魔になりやすく、眼に入らないよう常に注意が必要になる)
  • メガネ拭きを準備した方が良い(保護メガネが汚れるため)
  • 眼が使えなくても楽しめる娯楽を探しておく(私はラジオでした)
  • ティッシュボックスを前もって買っておく(点眼剤を拭いたり目ヤニを取ったりで大量に使います)
  • 洗面台の手を拭くタオルも多めに用意する(めちゃくちゃ手を洗うため)

終わりに

まだ手術したばかりですが、ICLを受けて良かったと思っています。 メガネ有りよりも視力が回復しましたし視界がクリアで快適です。 そこそこ良い手術費でリスクも全く無い訳ではありませんが、視力低下に悩んでいる方はぜひとも検討をオススメします。