ねむい

睡魔と戦うのに忙しいので労働は別な人に任せたい

『なぜ、この人と話をすると楽になるのか』(著: 吉田尚記) を読んだ

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昔から、雑談が苦手だった。
話題を作るのが苦手だし、上手い受け答えをするのが苦手だと思っていた。
複数人で居ても1人喋らないで居るなんてよくあることだった。

いつかできるようになるかな、とぼんやり考えていた。
でも、苦手なことが自然とできるようになることは無い。
できるようにならなければできるようにならない。

最近、職場での雑談が必要な場面が増えてきた。
今こそ改善する機会だと思った。

『超一流の雑談力』や『人は伝え方が9割』といったコミュニーケーションのハウツー本は目を通したことがあった。
だが、どちらも響いてこなかった。内容が応用的過ぎた。もっともっと基本的な、絵本のような本が欲しかった。

この本を手に取ったワケは、ページ数が少なくて吉田尚記さんを知っていたから。
そしてビジネス色が薄そうとも思った。

読み始めて、すぐに正解だと思った。
「コミュニケーションの目的 = コミュニケーションをすること」という本のテーマこそ、まさに求めていたものだった。

この本は、吉田さんの口語文で綴られている。
おかげでとても読みやすく理解しやすかった。ページ数が200ページ強しか無いのもありがたかった。
この本の元ネタとなっているのは、ミュニケーション改善をテーマした全8回のニコ生だそうだ。

タメになることがたくさん書かれていた。
読み終わった後、人と話してみようという気持ちになれた。

コミュニケーションを取っていて楽な人の特徴として「自分を許した人」が挙げられていた。
気を張り見栄を張り、警戒しながらコミュニケーションを取っていても楽しくない。
それよりも自分のダメな部分を認めてそれを許した人とコミュニケーションを取ると自分も楽だという。

ひょっとしたら「自分を許す」ということは幸せになる方法の1つかも知れない。
私も自分を許せない方だ。おかげでとても苦しい。
でも、自分のコンプレックスを認めて、それも自分だと受け入れられたら楽になれるかも知れない。

コミュニケーションだけじゃなくて自分の幸せについても勉強になる1冊だった。