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ねむい

睡魔と戦うのに忙しいので労働は別な人に任せたい

ずるい女の子の百合など

はじめに

この記事は、百合 Advent Calendar 9日目の記事です。www.adventar.org


8日目は、4869さんの『「百合厨」について考える』でした。sh4869.hatenablog.com

普段あまりファンの呼称について考える事がないので、新しい視点が多くて勉強になりました。
それはそれとして、百合好きでも百合厨でもいいからとにかく百合ください(ファンに興味が無い)


ずるい女の子特集

ずるい女の子は好きですか?
私は大好きです。
女の子の百合を見ていると歯ぎしりして怒りが沸いてきて叫びだしそうになるくらいに大好きです。
今回は、百合作品のずるい女の子達を紹介します。
とは言うものの、私もあまり数を知らないので「こんなキャラもいるよ!」という場合はコメントで教えてくれると嬉しいです。


星野真夜(あの娘にキスと白百合を)

「ごめんね」

しし座流星群の極大が近いのよ」

星野真夜(以下、真夜)は、『あの娘にキスと白百合を』2巻に登場するキャラクターです。
蘭学園高等部3年生(2巻時)で、同1年生の上原愛、日下部千春(以下それぞれ、愛と千春)の2人からは仲の良い先輩という立ち位置のキャラです。

彼女は星が大好きで、星の事になるとつい興奮してしまいます。
物語では星の勉強をするため遠くの大学を受験する受験生です。
センター試験が近いのに天文部の合宿に無理やり着いていこうとして後輩の千春に止められてしまう、それくらい星が好きです。

上原愛と日下部千春

上にも書きましたが、真夜には愛と千春という2人の仲の良い後輩がおり、休日もよく遊んでいました。
愛は明るく、感情をすぐに表現する元気で少し子どもっぽい子です。
対照的に、千春は冷静で感情を表に出さない大人びたツッコミ役といった性格です。
真夜と千春は、4年前からルームメイトであり四六時中一緒に居る関係です。
そのため、先生から真夜が勉強をサボらないよう監視するようお目付け役も頼まれています。
愛も千春も真夜が大好きです。

2人の"好き"のアプローチ

愛と千春は真夜が好きという感情から、学校を離れていく現実に対しそれぞれが別々のアプローチを図ります。

  • 愛のケース

真夜が受験する学校は清蘭学園から遠く、合格すれば離れ離れになってしまいます。
真夜と離れたくない愛は、流れ星に真夜が受験に合格しようよう願いました。
そして愛は真夜の志望校を清蘭学園の大学部 *1 に変更するように行動します。
まず千春に相談しますが、清蘭学園では星の勉強ができないため却下されます。
次に真夜に対し直接残るようアプローチを掛けます。
受験の勉強量が少なくて済む、天文部の合宿にも行ける、自分が一緒に居たいから…など。
しかしその都度、真夜は困ったように笑うだけで明確に拒否するわけではありませんが、手放しで賛成するわけでもない…といった曖昧な返事をするのみでした。

  • 千春のケース

千春は、真夜が受験に成功するように厳しく真夜の勉強を監視し、気が付くとベランダで星を眺める真夜を忍耐強く世話し続けました。
その際に真夜からは「千春が居ないとダメね」とまで言われています。
愛と違い、直接的に志望校を変更するよう要求したりはしません。(((愛に持ちかけられた際は「私だって出て行ってほしいわけじゃない」「何が一番大切かは外野が決めることじゃない」と一蹴しています)))

しかし、ある日トラブルによって真夜と二人きりで倉庫に閉じ込めらた千春は真夜に思いを伝えます。
自分が居なければ駄目なんじゃないのか、自分はいつでも応えてあげられる。
そして「好…」とまで言った所で、人差し指でくちびるを抑えられ一言「ごめんね」と謝られてしまいます。

「ごめんね」

この「ごめんね」こそが、このキャラのずるさの最高潮です。
自分に向けられた好意に気が付きつつ、「自分がやりたいことを諦める気はない。」「あなたの気持ちには応えられない。」というメッセージ。
それが「ごめんね」です。
画像はありませんが、この時の真夜の表情がまたずるいです。
喜怒哀楽のどれでも、ただ相手を諭すような。
特に柔らかい目が素敵で、まさに「目は口ほどにものを言う」と言うような目です。
こんな表情で「ごめんね」なんて言われたら責める事も嫌いになる事もできません。

真夜のずるいキャラとしての魅力は、隙だらけだけど隙がない所かも知れません。
普段はおっちょこちょいでドジで見張っていないとちゃんと勉強しないのに、「あなたが居なきゃダメ」だなんて言うのに、実は進路や夢に真っ直ぐで強くて。
だからフラレても嫌いになれない。それが真っ直ぐな願いだから。強い夢だから。
自分よりも優先すべきものがあると、千春もわかっているから。

ずるいキャラは、嫌いにさせてくれない所が魅力なのかも知れません。
嫌いにさせてくれない。でも告白してもOKなんてもらえそうにない。
高嶺の花かも知れない。近いのかも知れない。答えは判らない。
そういった部分がずるさの魅力なのかも知れません。


七海燈子(やがて君になる)

「だって今まで好きって言われてどきどきしたことないもの」
「だって私君のこと好きになりそう」

特別がわからない

七海燈子(以下、燈子)は、主人公の小糸侑(以下、侑)の通う学校の生徒会役員です。

『やがて君になる』という作品は、主人公の小糸侑の"特別"が判らない事が物語の鍵となります。
中学卒業時に同級生から告白された侑は、その返答を保留にしたまま高校に進学しました。
どう返事をすれば良いか悩む侑の前に、「告白されてもどきどきした事がない」と言う燈子が現れました。
女子高生として友達にも相談できなかった悩みをこの人になら相談できると感じた侑は、燈子に相談します。
燈子は自分も同じであり彼には侑の思った事をそのまま伝えれば良いとアドバイスしました。
燈子の励ましもあり、侑は彼に対し付き合えない旨を伝える事ができました。

しかし、侑が電話を切った後、あろうことか燈子が侑に告白してきたのです。

「よくもまあ耳障りのいい言葉をすらすら並べるけど」

燈子には、同じ生徒会役員であり仲の良い友人、佐伯沙弥香(以下、沙弥香)が居ます。
彼女は燈子のサポートをするのが好きで、後に行われた生徒会長選挙でも自分は立候補することなくこれまで同様、燈子のサポートをすると周囲に宣言していました。
また、生徒会長選挙に立候補するにあたって必要な「推薦責任者」の任をやろうとしたのですが、当の本人である燈子はその役を侑に任せました。

その話を受けて、沙弥香は拗ねます。
拗ねる沙弥香に対して、燈子は次のように言葉を紡ぎます。
「選挙が5月では、新入生が選挙に興味を持てない」
「新入生を推薦責任者に置くことで、同じ新入生にも興味をもってもらえる」
「付き合いが短い新入生には、ありのままの自分を話してもらう」
侑を推薦責任者に任ずるメリットを並べ説明します。

これに対し沙弥香は納得するどころか、より疑心を湧き立てます。
「それってあなたの本心?」
「どうしても言い訳めいて聞こえる」
侑と一緒に居たいから立場を利用しているのではないだろうか、と。

さらに、燈子は生徒会長選挙が終わった後、侑を生徒会に誘うとも言います。
燈子の提案に沙弥香は
「私よりもあの子との信頼を深めたいわけね?」と返します。

燈子はため息1つ付くと、体育の授業で沙弥香と見事なコンビーネーションを決めてから
「私たちの間に今更そんなの必要?」
と答えます。

順位を付けない

燈子がずるいのは、沙弥香の発言を否定せず、沙弥香との関係性の強さを強調した点にあります。
自分と沙弥香には充分な信頼関係があるから、今度はあの子との信頼関係を深めると言うわけです。
拒否でも否定でもなく、肯定しつつ自分の意見を通す。そういった部分が燈子のずるさだと考えます。


ずるい女の子とは

まとめると、ずるい女の子とは次のようなものかも知れません。

  • 相手との関係を壊さない
  • 相手の気持ちを受け入れてくれない
  • 相手が嫌いにさせてくれない

おわりに

長々と書いた割にはまとまりのないものになってしまいました。

自分に向けられる好意に対する対処法、その1つが"ずるさ"なのかも知れません。
そういった女の子は切なくて綺麗ですよね。

という話でした。2行で済んだ!

*1:正式名称不明